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2025.02.03

シロアリ類似のチャタテムシ?

シロアリと見た目が似ているチャタテムシと言う虫がいます。

私たちの住宅でも発生し、身近に潜むチャタテムシ。

今回はそんなチャタテムシの生態や発生条件等に触れていきたいと思います。

1.チャタテムシの生態

体長は1〜2mm程度

チャタテムシは単体生殖できる生物で、毎日卵を1〜2個産みます。

1匹が一生で産む数は200個近くになります。

ホコリやカビ、湿気の多い薄暗い場所を好みます。住宅では、押入れの中、畳の下など、ダンボールや本棚にも発生する傾向があります。

活動が活発になる湿度は75%〜90%とジメジメした環境を好みます。

気温が18℃以下、湿度55%以下になると繁殖が難しくなります。

 

2.チャタテムシの食事

チャタテムシは雑食性で花粉、虫の死骸やホコリ、特にカビなどもエサにしてしまいます。古い紙も食べるため書籍からも発生したり、条件によっては部屋の壁紙から多数発生することもあります。

米や乾麺、スナック菓子などにも発生します。

 

3.チャタテムシの予防・駆除

3-1.予防

チャタテムシを発生させないために、1番大切な事は湿気に注意するといいです。畳や古本は、定期的に虫干しをして乾燥させ、畳の上にカーペットなどを敷かないようにするのも予防策となります。押し入れや日の当たりにくい部屋は、風通しをよくするだけでも効果が出てきます。

チャタテムシの餌となる小麦粉や乾麺、スナック菓子などは密閉できる容器で保存し、風通しの悪く、暗い流し台の下などに放置したままにすると、チャタテムシが発生してしまうので、食品の保管にも気をつけてください。

落としがちですが、アルミサッシのレールは、温度差による結露により、カビが発生しやすい場所になり、ホコリも溜まりやすく、チャタテムシの餌となるものが集まっているので、こまめに清掃し発生をさせなようにしましょう。

 

3-2.駆除

チャタテムシを駆除するには、殺虫スプレーや燻煙剤、アルコールスプレーなどが効果的と言われています。

殺虫スプレーは吹きかけるだけで駆除でき、誰でも簡単に駆除ができます。数匹のまとまったチャタテムシを見かけたら、殺虫スプレーを噴射して駆除しましょう。

殺虫スプレーが自宅にない場合は、アルコールスプレーでも代用できます。

殺虫効果に加えて除菌効果もあるため、キッチンや子供部屋などでも安心して使えます。アルコールスプレーを使用する際には、70%以上の濃度があるエタノールを推奨します。消毒用のエタノールで代用可能です。

即効性のあるアルコールスプレーですが、効果の持続力はないため、予防効果の面では期待できないので、駆除の時のみ使用するようにしましょう。

駆除と同時に予防もしたい場合は燻煙剤タイプの薬剤を推奨します。

部屋の隅に隠れているチャタテムシにも効果を発揮します。約1か月程度効果が持続するため、予防として使いたいときにも便利です。広範囲の駆除にも向いているため、チャタテムシが大量発生している場合は、燻煙剤をオススメします。

 

4.まとめ

弊社でもお客様からの問い合わせで「シロアリらしき虫がでた」「本が蟻害にあっている」と言った声が届いています。水回りで1度に100匹近くの体が白い小さな虫が発生すれば誰しもが驚き「シロアリ」を連想してしまうかもしれません。

正しい知識を持ち、発生原因・対策・駆除を行う事が大切です。

またシロアリと似ているチャタテムシですが、生息している場所や食べ物、対策方法などは全く違うので知識の1つとして覚えておくのがいいと感じました。

どの家にも発生する可能性がある点に関しては、シロアリも同様となるのでまずは発生をさせない予防策が大切になってきますね。