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2021.12.30

ハネアリが出てきたらどうする?正しい対処法

ハネアリが出てきたらどうする?

ある日突然、自宅でハネアリを見かけたら、不安になりますよね。
しかもそれが大量にいたら、ゾッとしてムシが得意ではない人でもパニックになってしまうかもしれません。
では、そのようなときはどうすればよいのでしょうか?

まず、そのハネアリがシロアリのハネアリなのか、クロアリのハネアリなのかを見分けましょう。

シロアリのハネアリが出てきた時の正しい対処法は?

住まいからハネアリが出てきたときに皆さんがおこないがちな行動が次の三つではないでしょうか?

①殺虫剤をかける
②発生箇所をガムテープなどどで塞ぐ
③何もできずに放置する

 

この中で、絶対にやってはいけない行動が①の「殺虫剤をかける」です。
ハネアリが今まさにうじゃうじゃと出てきているのを見たら、気持ちが悪くてすぐにでもやっつけたくなりますよね。
しかし、殺虫剤をかける行為はかえって被害を拡大させてしまったり、駆除が困難になる恐れがありますので、やってはいけない行動の代表格となります。
市販の殺虫剤には当然ムシを殺す成分も含まれますが、それと共にムシが嫌がり避ける成分が含まれていることが多いため、生き残ったシロアリは殺虫剤がかかった箇所を避けて他の場所へと移動していってしまいます。

次に②の「発生箇所をガムテープなどどで塞ぐ」もなるべく避けた方が良い対処法と言えます。
ガムテープを貼るなどして発生箇所に刺激を与えることで、こちらも別の場所への移動を促してしまうことにつながることがあります。また、ガムテープを食い破ってまた発生してくることもありますので、あまり効果的とは言えません。

最後の③は、①,②に比べるとハネアリに刺激を与えている訳ではありませんので、その点は良い行動と言えます。しかし、放置してしまえば大量に発生してくるハネアリになすすべもなく、部屋中にハネアリが広がってしまいます。それは避けたいですよね。

住まいからシロアリのハネアリが発生してしまった時の最も適切な対処法は、「掃除機で吸う」です。発生箇所には直接刺激を与えないように注意しながら、出てきたハネアリをひたすら掃除機で吸い込んでください。
ハネアリの発生はしばらくすれば止まります。しかし、ハネアリの発生が収まったからといって、シロアリが居なくなった訳ではありません。ハネアリが発生するという事は、そこにシロアリのコロニー(巣)があるという事であり、住まいから発生したということは家屋に被害が及んでいるという事になります。そのまま放置すれば、更に家屋への被害が進行していきますので、落ち着いて専門業者へ連絡し駆除を実施してもらいましょう。

ハネアリ発見時の対処法

専門業者へ連絡する前にやっておいたほうが良い事

次は、専門業者へ連絡する前にやっておいたほうが良いことをお伝えします。

①発生箇所をチェックしておく
②他の部屋もチェックしておく
③透明の粘着テープやティッシュでハネアリの現物を取っておく

 

①発生箇所をチェックしておく
いつ,どこから発生したのか、1箇所なのか,複数箇所から発生したのか、それらをより詳しくチェックしておいてください。
専門業者の被害状況の把握をする際に貴重な情報となります。

②他の部屋もチェックしておく
羽リアが発生すると、どうしてもその箇所だけに意識が集中してしまうと思いますが、初期対応が一段落したら、他の部屋もチェックしてみてください。
シロアリの被害が発生しているのはハネアリが出てきた箇所だけとは限りません。
特に、玄関や勝手口,また1階の水廻り箇所(洗面所,浴室,トイレなど)は、シロアリ被害が発生しやすい箇所です。これらの箇所にも被害が及んでいないか、一度確認してみてください。

③透明の粘着テープやティッシュにくるんでハネアリの現物を取っておく
発生したハネアリの現物を一匹テープやティッシュなどでつぶれないように取っておき、専門業者に見せれば、シロアリかどうかや、またその種類の特定などもできます。ハネアリを捕まえたり触ったりするのが苦手な方は、お手持ちのスマートフォンなどで写真を撮っておくことでも代用可能です。それらで現物が確認できれば業者としては大変助かります。

最後に

ハネの付いたアリが発生したら、まずは落ち着いてシロアリかどうかを見分けましょう。
それがシロアリと思われた場合には、発生箇所を刺激しないように注意して対処しましょう。
そして、放置せず専門業者へ連絡し、住まいをチェックしてもらうようにしましょう。