シロアリ
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2021.12.27

日本に生息するシロアリの生態

シロアリ

日本に生息するシロアリの生態

建物を加害する害虫として有名なシロアリですが、普段の生活では実際に目にすることが少ないと思います。シロアリは一体どのような生態をしているのでしょうか?実はおなじ集団生活をしている「アリ」とは実は全く違う進化を遂げています。本記事ではシロアリの生態について解説をしていきます。是非ごゆっくりご覧ください。

 

アリとは全く違うシロアリの生態

おなじ「アリ」という名前がつく「アリ」と「シロアリ」。同じような集団生活をしている社会性昆虫ですが、全く違う進化を遂げています。
分類学では「アリ」はハチに近縁で「ハチ目」に分けられます。
一方、シロアリは「ゴキブリ目」に属していて、じつはアリよりもゴキブリに近い昆虫なのです。

ゴキブリはシロアリの姉妹グループであり、社会的に一夫一婦制であると考えられています。遺伝的一夫一婦制は、特に膜翅目における協力的な繁殖/社会性の進化のための提案された要件であるため、キゴキブリの交配生物学の解明は、社会性昆虫の進化の傾向を明らかにするのに役立ちます。
矢口甫1,2, 小林格3,4, 前川清人5*, Christine A. Nalepa6、2021年9月20日、木材を摂食するゴキブリCryptocercuspunctulatus Scudderの対外父性:社会的だが遺伝的一夫一婦制ではない

加害習性によるシロアリの分類

分類学ではなく、シロアリの木材への加害習性でわけると2種類にわけられます。
加害習性でわけると「乾材シロアリ」と「地下シロアリ」で分けられます。

 

乾材シロアリの生態

  • アメリカカンザイシロアリの糞
  • アメリカカンザイシロアリの糞

乾材シロアリは、その名の通り比較的乾燥した材を加害するシロアリの事をいいます。
日本には外来種のアメリカカンザイシロアリが有名です。
一部地域に定着し、住宅の木材も加害します。
アメリカカンザイシロアリの加害の特徴等として、シロアリの糞です。
サラサラした粉のようなものが室内に排出されます。

乾材シロアリは、土と関りがなく乾燥した木材中で生息をしているという生態としています。
「床下」というイメージがつよいシロアリですが、乾材シロアリは小屋裏の被害が多く、これはハネアリが飛来し進入してくることも原因の一つです。

地下シロアリの生態

  • 地下系シロアリ蟻道

    ヤマトシロアリ 蟻道

  • イエシロアリ 蟻道

    イエシロアリ 蟻道

一方、地下シロアリは土中や朽ちた木の中などに生息をしています。全国的に分布し、住宅を加害する「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」もこの分類に入ります。
家を加害するときは、床下の土中やコンクリート下から蟻道を伸ばし床組みなどの木材を加害します。また、玄関まわりの框や玄関ドアの木枠などは特にシロアリの加害に合うことが比較的多いため注意が必要です。

地下シロアリにとって、水分は重要で自然界では湿った木材などが特に加害されやすいです。
住宅では雨漏れなどがあると、通常下階を中心に加害する「ヤマトシロアリ」でも水分に導かれて2階などにも蟻害が広がることがあります。

まとめ シロアリの生態

シロアリは、同じ社会性昆虫のアリとは全く違う生態をしているゴキブリに近縁の昆虫です。
食性に分けた分類では「乾材シロアリ」と「地下シロアリ」に分けられ、生態によって住宅の加害ポイントも変わってきます。防除をしていくにも、シロアリの生態に応じた対策が必要になります。